ホーム > キリスト教文化のかたち
目次
はじめに
第Ⅰ部 キリスト教文化とは何か
第一章 宗教と文化
1 文化の定義
2 宗教の定義
3 宗教の文化的機能
第二章 キリスト教の歴史的成立
1 イエスと原始キリスト教会
2 原始キリスト教の成立
第三章 キリスト教と異文化との接触
1 ギリシア文化との交流
2 近代思想との関連と対決
3 近代思想とキリスト教との対決
第四章 キリスト教文化のかたち
1 異文化との関連による類型化
2 キリストと文化との関係における類型化
第五章 教会と文化
1 教会と世俗社会
2 聖と俗
3 世俗の中の聖なるもの
第Ⅱ部 キリスト教とは何か
第一章 創造思想
1 古代創造神話の比較考察
2 人間の創造神話の比較考察
3 イエスとパウロの人間観
第二章 契約思想
1 イスラエル民族の成立
2 契約の締結と律法
3 契約思想の深化
第三章 宗教思想
1 神観
2 「神の国」思想
3 律法と福音
第四章 倫理思想
1 法と良心
2 自由論(自律・他律・神律)
3 エロースとアガペー
第五章 社会倫理
1 経済倫理
2 政治倫理
3 歴史と終末論
第六章 宗教的霊性
1 人間の霊性の作用 感性・理性・霊性
2 霊性の感得能力
第Ⅲ部 キリスト教と日本文化
第一章 東西の霊性(信仰)についての比較
1 ヨーロッパ的霊性の源流
2 日本的霊性の特質
3 比較考察
第二章 日本的人倫組織とキリスト教
1 日本社会の家族的特質
2 明治以来のキリスト教受容の特徴
第三章 恥の文化と良心の文化
1 ルース・ベネディクト『菊と刀』の問題提起
2 公恥と私恥
3 良心の三段階
4 恥と良心の日本的特徴
第四章 愛の諸相
1 伊藤整『近代日本における「愛」の虚偽』
2 愛と衝動との関係
第五章 教養・教育・死生観
1 文化統合の主体としての教養
2 日本人の精神的特質
3 統合文化
4 戦後の教育の問題
5 日本的心性と「いじめ」
6 死生観
あとがき
索引
第Ⅰ部 キリスト教文化とは何か
第一章 宗教と文化
1 文化の定義
2 宗教の定義
3 宗教の文化的機能
第二章 キリスト教の歴史的成立
1 イエスと原始キリスト教会
2 原始キリスト教の成立
第三章 キリスト教と異文化との接触
1 ギリシア文化との交流
2 近代思想との関連と対決
3 近代思想とキリスト教との対決
第四章 キリスト教文化のかたち
1 異文化との関連による類型化
2 キリストと文化との関係における類型化
第五章 教会と文化
1 教会と世俗社会
2 聖と俗
3 世俗の中の聖なるもの
第Ⅱ部 キリスト教とは何か
第一章 創造思想
1 古代創造神話の比較考察
2 人間の創造神話の比較考察
3 イエスとパウロの人間観
第二章 契約思想
1 イスラエル民族の成立
2 契約の締結と律法
3 契約思想の深化
第三章 宗教思想
1 神観
2 「神の国」思想
3 律法と福音
第四章 倫理思想
1 法と良心
2 自由論(自律・他律・神律)
3 エロースとアガペー
第五章 社会倫理
1 経済倫理
2 政治倫理
3 歴史と終末論
第六章 宗教的霊性
1 人間の霊性の作用 感性・理性・霊性
2 霊性の感得能力
第Ⅲ部 キリスト教と日本文化
第一章 東西の霊性(信仰)についての比較
1 ヨーロッパ的霊性の源流
2 日本的霊性の特質
3 比較考察
第二章 日本的人倫組織とキリスト教
1 日本社会の家族的特質
2 明治以来のキリスト教受容の特徴
第三章 恥の文化と良心の文化
1 ルース・ベネディクト『菊と刀』の問題提起
2 公恥と私恥
3 良心の三段階
4 恥と良心の日本的特徴
第四章 愛の諸相
1 伊藤整『近代日本における「愛」の虚偽』
2 愛と衝動との関係
第五章 教養・教育・死生観
1 文化統合の主体としての教養
2 日本人の精神的特質
3 統合文化
4 戦後の教育の問題
5 日本的心性と「いじめ」
6 死生観
あとがき
索引
内容説明
本書は人間学的な行動様式の視点からキリスト教文化を明らかにする。文化とは人格と教養,さらに趣味の育成と精錬,生活の改善を意味し,調和のとれた円満な人格性や高い教養を目指す。また個別な社会の生活様式全体とその伝統を意味する。技術によって自然を人間生活の理想にまで高める精神的行為が文化であり,その特色は専門分化している知識を一つに統合する核心,「教養」の実現にある。
第Ⅰ部「キリスト教文化とは何か」では,民族や社会,個人においてヨーロッパ文化の実体を形成し支えてきたキリスト教のあり方を解明する。キリスト教の歴史的展開と異文化との接触を通して多くの類型化がなされ,個人と社会がさまざまな表現形式を獲得した。さらに教会が生活と社会に果たした役割から聖と俗の観念が形成され礎となった。
第Ⅱ部「キリスト教とは何か」では,キリスト教信仰の内実に光を当て,創造思想からイエス理解,さらに契約思想,倫理思想,社会倫理,宗教的霊性など,人々にとっての信仰,社会にとっての機能を明らかにする。
第Ⅲ部「キリスト教と日本文化」では,ヨーロッパ的霊性の源流と鎌倉仏教の霊性を比較し,正義と恥の観念などの特性を抽出,また自殺に関する東西の対応の違いなど,わが国とヨーロッパ文化との異質性に注目する。なかでもキリスト教との出合いは,想定外の多様な要素に満ちていた。
近代日本はヨーロッパのモデル化という課題のなかで,市民生活から生産技術,学問と教育など多岐に渡り展開した。欧米人が基礎教養として身に付けてきた行動様式の由来を深く知るためにも,本書は必見の書である。
第Ⅰ部「キリスト教文化とは何か」では,民族や社会,個人においてヨーロッパ文化の実体を形成し支えてきたキリスト教のあり方を解明する。キリスト教の歴史的展開と異文化との接触を通して多くの類型化がなされ,個人と社会がさまざまな表現形式を獲得した。さらに教会が生活と社会に果たした役割から聖と俗の観念が形成され礎となった。
第Ⅱ部「キリスト教とは何か」では,キリスト教信仰の内実に光を当て,創造思想からイエス理解,さらに契約思想,倫理思想,社会倫理,宗教的霊性など,人々にとっての信仰,社会にとっての機能を明らかにする。
第Ⅲ部「キリスト教と日本文化」では,ヨーロッパ的霊性の源流と鎌倉仏教の霊性を比較し,正義と恥の観念などの特性を抽出,また自殺に関する東西の対応の違いなど,わが国とヨーロッパ文化との異質性に注目する。なかでもキリスト教との出合いは,想定外の多様な要素に満ちていた。
近代日本はヨーロッパのモデル化という課題のなかで,市民生活から生産技術,学問と教育など多岐に渡り展開した。欧米人が基礎教養として身に付けてきた行動様式の由来を深く知るためにも,本書は必見の書である。