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ヘーゲル全集 第8巻1

精神現象学 I

ヘーゲル全集 第8巻1

第6回配本

著者 山口 誠一 責任編集
ジャンル 哲学・思想
シリーズ ヘーゲル全集
出版年月日 2021/05/10
ISBN 9784862853370
判型・ページ数 菊判・460ページ
定価 本体6,300円+税
在庫 在庫あり
 

目次

凡例

精神現象学 I

  内容目次

序説 学的認識について

 〔1 現代哲学の課題〕
  〔1〕 真なるものの場面は概念であり,概念の真実の形態は学的体系
  〔2〕 精神の今日の立場
  〔3〕 原理は完成ではないこと,形式主義に対する反対論
 〔2 『精神現象学』の主体論〕
  〔1〕 絶対者は主体であり,主体とは何であるか
  〔2〕 真なる知の場面,この場面にまで高めるものが『精神現象学』であること
  〔3〕 表象されたものとよく知られたものとを思想的考えや概念に転換すること
 〔3 否定性としての主体〕
  〔1〕 いかなる程度にまで『精神現象学』は否定的であるか
  〔2〕 歴史記述的真理と数学的真理
  〔3〕 哲学的真理とその方法の本性,図式化する形式主義への反対論
 〔4 哲学体系としての主体〕
  〔1〕 哲学研究に際しての条件
  〔2〕 否定的態度と肯定的態度での理屈をつける思考,その基体(主語)
  〔3〕 自然的な哲学的思索
 〔結語 公衆への著者の関係〕

Ⅰ 精神現象論の学
緒論
  〔1 絶対者のみが真なるもの,真なるもののみが絶対者〕
  〔2 現象知叙述概要〕
  〔3 叙述の方法〕

(A) 意識
 Ⅰ 感性的確信,あるいはこのものと思い込み
  〔1 この確信の客観〕
  〔2 この確信の主観〕
  〔3 主客関係としての確信〕
  〔4 総括〕
 Ⅱ 知覚,あるいは物と錯覚
  〔1 物の簡単な概念〕
  〔2 物に対する知覚の態度〕
  〔3 無制約な普遍という悟性領域への移行〕
  〔4 総括〕
 Ⅲ 力と悟性,現象と超感性的世界
  〔1 誘発する力と誘発される力のたわむれ〕
  〔2 内面(内なるもの)〕
  〔3 無限性〕
  〔4 総括〕

「序説」解説・注解

「序説」解説
 (A)『精神現象学』第二版刊行計画と『論理学』第二版
 (B)『精神現象学』「序説」関連年譜
 (C)『精神現象学』「序説」梗概
 (D)「序説」理解の道
 (E)「序説」研究書・注釈書

「序説」注解
 はじめに
 1 現代哲学の課題(§1-16)
 2 『精神現象学』の主体論(§17-35)
 3 否定性としての主体(§36-57)
 4 哲学体系としての主体(§58-70)
 結語 公衆への著者の関係(§71)

『精神現象学』総解説1

 はじめに

第一部 『精神現象学』の基本的性格
 第1章 『精神現象学』の問いの根源性
 第2章 『精神現象学』の懐疑的方法
 第3章 『精神現象学』の体系

第二部 『精神現象学』の各論1
 第1章 感性的確信
 第2章 「知覚」から「力と悟性」へ
 第3章 「力と悟性」における現象
 第4章 「力と悟性」における「逆さまの世界」から自己意識へ

責任編集者あとがき

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内容説明

批判的校訂によるアカデミー版の成果を踏まえ,日本語版独自の編集により訳出,解説と詳細な注は新たなヘーゲル研究の基盤と最新のヘーゲル像を提供し,従来の関連作品を一新する待望の本格的全集である。
ヘーゲルは『精神現象学』(1807年)で,意識がどのようにして日常的意識の「感性的確信」の段階から「絶対知」にまで自己を高めていくのか,人間精神の歴史を描き独自の「体系」を示した。
本巻では,「序説」,「緒論」,「意識」章を収める。
「序説」は,本論執筆後に書かれ,「学の体系第一部」の前書きでもあり,『精神現象学』さらにはヘーゲル哲学理解の鍵となっている。
訳者による「「序説」解説・注解」では,関連年譜・梗概・位置づけなどを示した上で,各節ごとに詳細な説明を施し,その後のヘーゲル哲学の変遷も含め詳しく考察した。さらに「総解説」ではヘーゲル哲学の根源的な問いである「精神とは何か」の観点から本書を統一的に読解し,読者が『精神現象学』の性格と意義を知るための良き案内となろう。
半世紀にわたる訳者の『精神現象学』研究の集大成。

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