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目次
はじめに――人文学のエラボレーション
第Ⅰ部 言語・歴史・形象
第一章 起源と歴史――フンボルトにおける媒体としての言語
序 起源論の時代
一 時代と環境
二 言語の二義性
三 起源から歴史へ
四 歴史と有機的発展
結語 歴史的時間と人間の誕生
第二章 可能性としての人文主義――グラッシとアウエルバッハの文献学的思考
一 装置としての「人文主義」
二 グラッシと人文主義的教養
三 アウエルバッハと日常性の解釈学
四 形象(フィグーラ)の文献学
結語――非媒介性の文献学
第三章 生の修辞学と思想史――ブルーメンベルクの隠喩論と歴史論
序 象徴と文化
一 哲学史から象徴論へ
二 象徴形式から生の修辞学へ
三 歴史的主体の形成
四 グノーシス主義とその克服
五 思想史を語る主体
結語――歴史の自己成型
第四章 絶対媒介の力学性と象徴性――田辺元のバロック哲学
序 媒介としての田辺哲学
一 絶対無の媒介
二 世界図式と「種の論理」
三 媒介の力学性
四 力学の象徴性
五 象徴の力学性
結語――媒介の彼方
第Ⅱ部 思想史の形象 人文学の星間譜(コンステラツィオーン)1
第一章 思想史のキアロスクーロ――ブルーメンベルクのクザーヌス,ブルーノ解釈をめぐって
序 時代の境界
一 グノーシス主義と中世の危機
二 クザーヌス――逆説の論理
三 ブルーノ――生成する宇宙
第二章 近代理性のオデュッセイア――ブルーメンベルク『近代の正統性』について
序 不可視の思想家ブルーメンベルク
一 『近代の正統性』――機能的連続としての歴史
二 グノーシス主義の克服としての近代
三 時代の敷居――クザーヌスとブルーノ
第三章 哲学的文化史から形象論へ――哲学と図像
一 文化史と文化哲学
二 美術史と観念史
三 概念史と形象論
第Ⅲ部 知の結合術 人文学の星間譜(コンステラツィオーン)2
第一章 近代知と方法――シモニデスの裔と,痕跡を追う猟犬
序 方法の勝利
一 記憶術と方法
二 狩猟としての知
第二章 知の劇場――蒐集された宇宙,「驚異の部屋(ヴンダーカマー)」
一 汎知の目録
二 バロックの「驚異の部屋」
三 「驚異の部屋」と近代思想
第三章 自然と言語の百科全書――フンボルト兄弟
序 百科全書の世紀
一 アレクサンダー・フォン・フンボルト
二 ヴィルヘルム・フォン・フンボルト
結語 百科全書の衰退
第四章 知の秘教的結合術,あるいはアレクサンドレイアの美徳
一 博識と驚異
二 プラーツ『官能の庭』
三 エンブレムとインプレーザ
あとがき/索引
第Ⅰ部 言語・歴史・形象
第一章 起源と歴史――フンボルトにおける媒体としての言語
序 起源論の時代
一 時代と環境
二 言語の二義性
三 起源から歴史へ
四 歴史と有機的発展
結語 歴史的時間と人間の誕生
第二章 可能性としての人文主義――グラッシとアウエルバッハの文献学的思考
一 装置としての「人文主義」
二 グラッシと人文主義的教養
三 アウエルバッハと日常性の解釈学
四 形象(フィグーラ)の文献学
結語――非媒介性の文献学
第三章 生の修辞学と思想史――ブルーメンベルクの隠喩論と歴史論
序 象徴と文化
一 哲学史から象徴論へ
二 象徴形式から生の修辞学へ
三 歴史的主体の形成
四 グノーシス主義とその克服
五 思想史を語る主体
結語――歴史の自己成型
第四章 絶対媒介の力学性と象徴性――田辺元のバロック哲学
序 媒介としての田辺哲学
一 絶対無の媒介
二 世界図式と「種の論理」
三 媒介の力学性
四 力学の象徴性
五 象徴の力学性
結語――媒介の彼方
第Ⅱ部 思想史の形象 人文学の星間譜(コンステラツィオーン)1
第一章 思想史のキアロスクーロ――ブルーメンベルクのクザーヌス,ブルーノ解釈をめぐって
序 時代の境界
一 グノーシス主義と中世の危機
二 クザーヌス――逆説の論理
三 ブルーノ――生成する宇宙
第二章 近代理性のオデュッセイア――ブルーメンベルク『近代の正統性』について
序 不可視の思想家ブルーメンベルク
一 『近代の正統性』――機能的連続としての歴史
二 グノーシス主義の克服としての近代
三 時代の敷居――クザーヌスとブルーノ
第三章 哲学的文化史から形象論へ――哲学と図像
一 文化史と文化哲学
二 美術史と観念史
三 概念史と形象論
第Ⅲ部 知の結合術 人文学の星間譜(コンステラツィオーン)2
第一章 近代知と方法――シモニデスの裔と,痕跡を追う猟犬
序 方法の勝利
一 記憶術と方法
二 狩猟としての知
第二章 知の劇場――蒐集された宇宙,「驚異の部屋(ヴンダーカマー)」
一 汎知の目録
二 バロックの「驚異の部屋」
三 「驚異の部屋」と近代思想
第三章 自然と言語の百科全書――フンボルト兄弟
序 百科全書の世紀
一 アレクサンダー・フォン・フンボルト
二 ヴィルヘルム・フォン・フンボルト
結語 百科全書の衰退
第四章 知の秘教的結合術,あるいはアレクサンドレイアの美徳
一 博識と驚異
二 プラーツ『官能の庭』
三 エンブレムとインプレーザ
あとがき/索引
内容説明
近代哲学の理性優位の思想史に対し,実体論や本質論とは違う言語や修辞学など言葉と表象のもつ意義を,フンボルトやニーチェ,ブルーメンベルク,アウエルバッハなど現代思想に連なる文脈で明確に論じて,近代思想への新しい見方と現代思想の位置づけを明らかにした,最先端の作品です。