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宗教改革を生きた人々

神学者から芸術家まで

宗教改革を生きた人々
著者 マルティン・H・ユング
菱刈 晃夫
木村 あすか
ジャンル 宗教
出版年月日 2017/08/10
ISBN 9784862852601
判型・ページ数 4-6・292ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
 

目次

日本語版への序文

 開拓者 
ロッテルダムのエラスムス
ヨハンネス・ロイヒリン

 宗教改革者
マルティン・ルター
フィリップ・メランヒトン
マルティン・ブツァー
バルタザール・フープマイヤー
ウルリヒ・ツヴィングリ
ジャン・カルヴァン

 対抗者
ヨハンネス・エック
レオ10世

 アウトサイダー
ウルリヒ・フォン・フッテン
トーマス・ミュンツァー

 女性たち
カタリーナ・フォン・ボラ
カタリーナ・ツェル
カリタース・ピルクハイマー

 政治家
カール5世
フリードリヒ賢公
フィリップ・フォン・ヘッセン
フランツ・フォン・ヴァルデック

 ユダヤ人
ロスハイムのヨーゼル
エリアス・レヴィタ

 芸術家
ルーカス・クラナッハ

訳者あとがき(菱刈・木村)
年表
図版一覧
参考文献
索引(人名・地名・事項)

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内容説明

宗教改革はルターに負っている。彼なくして宗教改革は起きなかったが,彼一人では改革は実現できなかった。改革を実現するためにはドイツとヨーロッパの多くの地域に存在した支持者や後援者が必要であった。開拓者としてエラスムスやロイヒリンなど人文主義者が活躍し,チューリヒのツヴィングリ,ジュネーブのカルヴァンをはじめ,多くの説教者,聖職者と修道士が精力的に働き,また批判者としてエックやレオ10世が登場する。

カール5世やフリードリヒ賢公など大勢の政治的関係者,女性ではルターの妻やカタリーナ・ツェル,改宗したユダヤ人,さらにはクラナッハなど芸術家が宗教改革の思想を広めた。

とくにルターがユダヤ人にどう対応したかなど,われわれが知らない当時の問題を通して,ユダヤ人問題の根深さが今更ながら浮き彫りにされる。

本書は他の宗教改革伝記集と違い,有名無名の区別なく宗教改革史にとって重要な人々が紹介される。しかし本書は単なる伝記の寄せ集めではなく,一つのまとまった宗教改革の歴史叙述として織り上げられた。宗教改革500年を迎えて他に類のない,一般読者向けの最適な概説書である。

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