ホーム > 宗教改革者の群像
目次
まえがき
序 宗教改革者たちの時代(金子晴勇)
はじめに/宗教改革の発端/エラスムスとその周辺/ルターと対決した宗教改革者たち/宗教改革の第二世代カルヴァン
ヨハンネス・ロイヒリン(ジークフリート・レーダー/竹原創一訳)
肖像/生涯/「隠された哲学」/ロイヒリンとルター
ロッテルダムのエラスムス(コルネリス・アウグスタイン/金子晴勇訳)
初期の歩み/思想における根本的モチーフ/生涯のクライマックス/ルターとの論争と晩年の日々/評価と影響
マルティン・ルター(ヴィルフレッド・ヨスト/金子晴勇・江口再起訳)
はじめに/中世後期神学における救済方法の理解/福音の新しい理解/神の理解/人間の理解/サクラメント理解/教会理解/教会と「この世で上に立つ者」――二王国論
フルドリヒ・ツヴィングリ(ゴットフリート・W・ロッハー/富田恵美子・ドロテア訳)
政治的な環境/生涯と業/性格と全体像/遺産についての考察
カスパール・シュヴェンクフェルト(R・エメット・マックローリン/嶺尚訳)
トーマス・ミュンツァー(ジークフリート・ブロイアー,ハンス‐ユルゲン・ゲルツ/木塚隆志訳)
ツヴィカウとプラハでの初期の経歴/アルシュテットの礼拝改革と「選ばれた人々の同盟」/農民戦争への道/革命の神学
マルティン・ブツァー(マルティン・グレシャート/立山忠浩訳)
フィリップ・メランヒトン(ハインツ・シャイブレ/菱刈晃夫訳)
セバスティアン・フランク(ホルスト・ヴァイゲルト/安酸敏眞訳)
ジャン・カルヴァン(リシャール・ストフェール/鈴木昇司訳)
生涯/思想/後世に残した影響
あとがき
序 宗教改革者たちの時代(金子晴勇)
はじめに/宗教改革の発端/エラスムスとその周辺/ルターと対決した宗教改革者たち/宗教改革の第二世代カルヴァン
ヨハンネス・ロイヒリン(ジークフリート・レーダー/竹原創一訳)
肖像/生涯/「隠された哲学」/ロイヒリンとルター
ロッテルダムのエラスムス(コルネリス・アウグスタイン/金子晴勇訳)
初期の歩み/思想における根本的モチーフ/生涯のクライマックス/ルターとの論争と晩年の日々/評価と影響
マルティン・ルター(ヴィルフレッド・ヨスト/金子晴勇・江口再起訳)
はじめに/中世後期神学における救済方法の理解/福音の新しい理解/神の理解/人間の理解/サクラメント理解/教会理解/教会と「この世で上に立つ者」――二王国論
フルドリヒ・ツヴィングリ(ゴットフリート・W・ロッハー/富田恵美子・ドロテア訳)
政治的な環境/生涯と業/性格と全体像/遺産についての考察
カスパール・シュヴェンクフェルト(R・エメット・マックローリン/嶺尚訳)
トーマス・ミュンツァー(ジークフリート・ブロイアー,ハンス‐ユルゲン・ゲルツ/木塚隆志訳)
ツヴィカウとプラハでの初期の経歴/アルシュテットの礼拝改革と「選ばれた人々の同盟」/農民戦争への道/革命の神学
マルティン・ブツァー(マルティン・グレシャート/立山忠浩訳)
フィリップ・メランヒトン(ハインツ・シャイブレ/菱刈晃夫訳)
セバスティアン・フランク(ホルスト・ヴァイゲルト/安酸敏眞訳)
ジャン・カルヴァン(リシャール・ストフェール/鈴木昇司訳)
生涯/思想/後世に残した影響
あとがき
内容説明
16世紀の宗教改革時代はヨーロッパ近代が始まる創造的な精神に満ち溢れた稀な時代である。宗教改革の思想はエラスムスから発し,ルターに受け継がれ,カルヴァンで完成された。この思想の流れは悲惨な政治史の泥沼の深みに咲いた美しい花の果実といえる。
宗教改革は多くの偉大な神学者たちの参加により一大運動となって新しい時代を形成した。その影響は今日の日本にまで及んでいる。一般的に宗教改革は政治史の観点から扱われることが多いが,本質的にはキリスト教を根本から刷新する運動として最大の意義をもっている。とくに旧来のキリスト教義の改革を通して社会的な諸制度のみならず,究極的には宗教自身の改革と再発見をめざしたものである。
わが国の研究はルターとカルヴァンを中心に進められてきたが,今日では16世紀ヨーロッパの広大な枠組みの中で推し進める段階になっている。それにはルターから第二世代の体系家カルヴァンに至る歩みを全体として把握する必要があるが,一次資料が膨大で一研究者をもってしては不可能である。そこで宗教改革史上の重要な人物を個別的に研究した専門家による成果として分かりやすく手頃な長さの論文10編を選び一書に編んだのが本書である。従来わが国であまり知られていなかった重要な改革者をはじめ,宗教改革者の多様な活動を知るためにも格好の書である。
宗教改革は多くの偉大な神学者たちの参加により一大運動となって新しい時代を形成した。その影響は今日の日本にまで及んでいる。一般的に宗教改革は政治史の観点から扱われることが多いが,本質的にはキリスト教を根本から刷新する運動として最大の意義をもっている。とくに旧来のキリスト教義の改革を通して社会的な諸制度のみならず,究極的には宗教自身の改革と再発見をめざしたものである。
わが国の研究はルターとカルヴァンを中心に進められてきたが,今日では16世紀ヨーロッパの広大な枠組みの中で推し進める段階になっている。それにはルターから第二世代の体系家カルヴァンに至る歩みを全体として把握する必要があるが,一次資料が膨大で一研究者をもってしては不可能である。そこで宗教改革史上の重要な人物を個別的に研究した専門家による成果として分かりやすく手頃な長さの論文10編を選び一書に編んだのが本書である。従来わが国であまり知られていなかった重要な改革者をはじめ,宗教改革者の多様な活動を知るためにも格好の書である。