ホーム > 自然の諸原理について
目次
凡 例
解 説
略号表
第1章 可能態と現実態
第2章 三原理(形相・質料・欠如)
第3章 四原因(形相因・質料因・作用因・目的因)
第4章 四原因相互の関係
第5章 原因の種類とその区別
第6章 アナロギア:原理の一致と不一致
原典関連註
訳者註
あとがき
文献一覧
索 引
解 説
略号表
第1章 可能態と現実態
第2章 三原理(形相・質料・欠如)
第3章 四原因(形相因・質料因・作用因・目的因)
第4章 四原因相互の関係
第5章 原因の種類とその区別
第6章 アナロギア:原理の一致と不一致
原典関連註
訳者註
あとがき
文献一覧
索 引
内容説明
世界の生成や消滅,自然の成り立ちについて,アリストテレスの四原因説をもとに,可能態と現実態,あること(esse),アナロギアといったトマスの中核概念を用いて考察する。
アリストテレスの経験主義的方法により,世界の現実性の究極的な原因である第一原因を探求する。第一原因は自然を越えつつ自然を根底から支え,自然的世界の外に位置するが,この存在論的地平の異なるものの関係を表現するアナロギアを分析し,第一原因を語る準備をする。
本書はトマスの初期作品で,同時期に著された『有と本質について』に比べ,あまり注目されてこなかったが,エッセの形而上学と呼ばれるトマスの独創的思索の核心へ入る手掛かりとなり,トマス思想の射程を知るための示唆に富む内容である。正確な対訳や丹念な文献註と訳註,平易な解説は,トマス思想への手引きとなろう。
アリストテレスの経験主義的方法により,世界の現実性の究極的な原因である第一原因を探求する。第一原因は自然を越えつつ自然を根底から支え,自然的世界の外に位置するが,この存在論的地平の異なるものの関係を表現するアナロギアを分析し,第一原因を語る準備をする。
本書はトマスの初期作品で,同時期に著された『有と本質について』に比べ,あまり注目されてこなかったが,エッセの形而上学と呼ばれるトマスの独創的思索の核心へ入る手掛かりとなり,トマス思想の射程を知るための示唆に富む内容である。正確な対訳や丹念な文献註と訳註,平易な解説は,トマス思想への手引きとなろう。