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内容説明
12世紀のヨーロッパは中世の春を謳歌し多くの思想・文化の饗宴の場となった。その中心にあってギリシア・ローマ文化とキリスト教文化が見事に結晶し,独自の相貌を現したのが修道院文化であった。本書は6世紀のベネディクトゥスの戒律に従い,神を求める修道生活から生み出されて12世紀に頂点に達する修道院文化の固有の性格を解明する。
都市の大聖堂付属学校や大学で発達するスコラ学に対し,修道院とその学校の中で形成された学問の内容や方法は違うことを示し,中世においてスコラ学と並ぶもう一つの学問伝統としての修道院神学の存在と意義を明らかにする。
ルクレールは修道院の著作家の研究に専心することにより多くの写本を発掘し,ベルナルドゥスの全集をはじめ多くの校訂版を世に送り出した。これらの膨大な資料に裏打ちされた豊かな学識と洞察力が,砂漠の師父やギリシア教父を源泉とする修道精神の伝統がヨーロッパの文学から芸術,建築など中世文化の源泉となり多大な影響を与えたことを明らかにし,さらに修道士たちが神と学問への熱い思いで生きた日常の息吹を伝えてくれる,待望の古典的名著。
都市の大聖堂付属学校や大学で発達するスコラ学に対し,修道院とその学校の中で形成された学問の内容や方法は違うことを示し,中世においてスコラ学と並ぶもう一つの学問伝統としての修道院神学の存在と意義を明らかにする。
ルクレールは修道院の著作家の研究に専心することにより多くの写本を発掘し,ベルナルドゥスの全集をはじめ多くの校訂版を世に送り出した。これらの膨大な資料に裏打ちされた豊かな学識と洞察力が,砂漠の師父やギリシア教父を源泉とする修道精神の伝統がヨーロッパの文学から芸術,建築など中世文化の源泉となり多大な影響を与えたことを明らかにし,さらに修道士たちが神と学問への熱い思いで生きた日常の息吹を伝えてくれる,待望の古典的名著。