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デカルト全書簡集 第五巻

(1641-1643)

デカルト全書簡集 第五巻
著者 持田 辰郎
山田 弘明
古田 知章
吉田 健太郎
クレール・フォヴェルグ
ジャンル 哲学・思想
シリーズ デカルト全書簡集
出版年月日 2013/07/30
ISBN 9784862851604
判型・ページ数 菊判・346ページ
定価 本体6,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

319 某からデカルトへ(パリ1641.7)「第五答弁」への反論
320 ホイヘンスからデカルトへ(オフェレン1641.7.17)『省察』
321 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1641.7.22)「第六答弁」,ガッサンディ,超戦士
322 デカルトからドゥロネへ(エンデヘスト1641.7.22)形而上学の緒論,心身の区別
323 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1641.7.29)誤植,『省察』への反論
324 デカルトから某へ(エンデヘスト1641.8)超戦士の反論への答弁
325 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1641.9)反論送付の断り
326 デカルトからレギウスへ(エンデヘスト1641.11)『生理学』,シルヴィウスの反論,血液循環
327 デカルトからレギウスへ(エンデヘスト1641.11)『生理学』,シルヴィウスの反論,『省察』第二版
328 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1641.11.17)『省察』第二版,衝突の規則
329 デカルトからレギウスへ(エンデヘスト1641.12)能動と受動,心臓
330 デカルトからレギウスへ(エンデヘスト1641.12)原発性疾患
331 デカルトからレギウスへ(エンデヘスト1641.12)発熱の原因,毛髪からの分泌物
332 デカルトからレギウスへ(エンデヘスト1641.12中頃)「人間は偶有性による存在である」,変状と生成
333 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1641.12.22)イエズス会,ブルダンの「第七反論」,ディネ
334 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1641.12.22)ディネ,ユスタッシュの『哲学大全』
335 デカルトから兄へ(エンデヘスト1641.12.28)父の遺産
336 デカルトからレギウスへ(エンデヘスト1642.1)紛争の新展開の噂
337 デカルトからジビューへ(エンデヘスト1642.1.19)知性の抽象,心身の実在的区別,魂はつねに思考する
338 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1642.1.19)イエズス会,数学・自然学の諸問題,空気の重さ
339 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1642.1.22)「第七反論」,『省察』第二版
340 レギウスからデカルトへ(ユトレヒト1642.1.24)ヴォエティウス側のテーゼの系論,それをめぐる経過
341 ホイヘンスからデカルトへ(ハーグ1642.1.25)「第七反論」,磁石,ホイヘンスの『オルガン論』
342 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1642.1.31)磁石,「第七反論」,『哲学原理』
343 デカルトからレギウスへ(エンデヘスト1642.1末)レギウスの答弁草案
344 レギウスからデカルトへ(ユトレヒト1642.2.2)レギウスの答弁,市長の忠告
345 デカルトからドーツェンへ(エンデヘスト1642.2.6)ピコを紹介
346 デカルトからレギウスへ(エンデヘスト1642.2.2/16)自制の勧告
347 デカルトからレギウスへ(エンデヘスト1642.2.6)ピコを紹介
348 レギウスからデカルトへ(ユトレヒト1642.2.17)レギウスの答弁刊行
349 デカルトからレギウスへ(エンデヘスト1642.2末)レギウスの答弁の評判,自然学の講義禁止
350 レギウスからデカルトへ(ユトレヒト1642.3.5)ヴォエティウスの対抗処置,市参事の差し押さえ
351 デカルトからレギウスへ(エンデヘスト1642.3)市参事の差し押さえ,レギウスへの激励
352 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1642.3)自然理性と恩寵,明晰判明の規則,聖体の秘蹟
353 デカルトからドーツェンへ(エンデヘスト1642.3.25)6次方程式
354 レギウスからデカルトへ(ユトレヒト1642.3.31)大学教授団の判決
355 デカルトからレギウスへ(エンデヘスト1642.4始め)自制の勧告
356 レギウスからデカルトへ(ユトレヒト1642.4.4)ヴォエティウス側の諸論文,ロンドンの医師の書
357 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1642.4.26)『ディネ師宛書簡』
358 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1642.4.26)『省察』第二版
359 ホイヘンスからデカルトへ(ハーグ1642.4.27)別邸への招待,ワーテルラエトの反論
360 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1642.5.4)レギウスの答弁,ホイヘンス訪問
361 ホイヘンスからデカルトへ(ハーグ1642.5.26)水の排出,『ディネ師宛書簡』
362 デカルトからレギウスへ(エンデヘスト1642.6)レギウスの新答弁,神の観念,心身の区別
363 レギウスからデカルトへ(ユトレヒト1642夏)『ディネ師宛書簡』,レギウスとデカルトの交流,スホーキウス
364 デカルトからメルセンヌへ(1642.8-9)望遠鏡のレンズ
365 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1642.9.1)書簡についての問い合わせ,水の排出
366 ホイヘンスからデカルトへ(ボルベルグ1642.9.6)庭園の本,水の排出
367 デカルトからブルダンへ(エンデヘスト1642.9.7)ブルダンへの反論
368 デカルトからポロへ(エンデヘスト1642.10.6)エリザベト王女への接見
369 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1642.10.6)庭園の本,水の排出
370 ホイヘンスからデカルトへ(ハーグ1642.10.7)『宇宙についての対話』,兄の死
371 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1642.10.10)『宇宙についての対話』,悲しみへの処方,知的記憶
372 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1642.10.13)庭園の本へのお礼,『宇宙についての対話』,『屈折光学』の図
373 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1642.10.20)暖炉が煙る原因と対処,『屈折光学』の図
374 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1642.11.17)瓶の間での液体の混合,物体の初速
375 デカルトからヴァチエへ(エンデヘスト1642.11.17)『ディネ師宛書簡』,『省察』への反論法
376 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1642.12.7)ヴィル・ブレッシュー,ヴォエティウスへの反撃策
377 デカルトからデマレへ(エンデヘスト1643.1)ヴォエティウスの書
378 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1643.1.4)ヴォエティウスへの反撃策,空気の重さ
379 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1643.1.5)反撃策に協力依頼
380 ホイヘンスからデカルトへ(ハーグ1643.1.7)キルヒャーの『磁石』
381 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1643.1.14)キルヒャーの『磁石』
382 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1643.2.2)空気の重さを量る実験,力と速度,『哲学原理』の印刷
383 デカルトからピコへ(エンデヘスト1643.2.2)土地の購入,『哲学原理』の印刷
384 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1643.2.18)水力学
385 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1643.2.23)庭園の図面,円管からの水の放出,球の衝突と速度の変化
386 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1643.3.23)ヴァチエ神父への手紙,ヴォエティウスの動向,水の水平噴射
387 某からデカルトを介してメルセンヌへ(パリ1643.4.4)力学の三問題
388 デカルトからコルヴィウスへ(エンデヘスト1643.4.20)木星の新惑星,ヴォエティウスの著作
389 デカルトから某を介してメルセンヌへ(エンデヘスト1643.4.26)実在的性質,運動の保存,力学の三問題
390 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1643.4.26)空気の重さ,弓の射程の差異
391 エリザベトからデカルトへ(ハーグ1643.5.6/16)心身の関係
392 デカルトからエリザベトへ(エフモント・アン・デン・フフ1643.5.21)心身の関係,原初的概念,重さ
362 デカルトからレギウスへ(エンデヘスト1642.6)レギウスの新答弁,神の観念,心身の区別
363 レギウスからデカルトへ(ユトレヒト1642夏)『ディネ師宛書簡』,レギウスとデカルトの交流,スホーキウス
364 デカルトからメルセンヌへ(1642.8-9)望遠鏡のレンズ
365 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1642.9.1)書簡についての問い合わせ,水の排出
366 ホイヘンスからデカルトへ(ボルベルグ1642.9.6)庭園の本,水の排出
367 デカルトからブルダンへ(エンデヘスト1642.9.7)ブルダンへの反論
368 デカルトからポロへ(エンデヘスト1642.10.6)エリザベト王女への接見
369 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1642.10.6)庭園の本,水の排出
370 ホイヘンスからデカルトへ(ハーグ1642.10.7)『宇宙についての対話』,兄の死
371 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1642.10.10)『宇宙についての対話』,悲しみへの処方,知的記憶
372 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1642.10.13)庭園の本へのお礼,『宇宙についての対話』,『屈折光学』の図
373 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1642.10.20)暖炉が煙る原因と対処,『屈折光学』の図
374 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1642.11.17)瓶の間での液体の混合,物体の初速
375 デカルトからヴァチエへ(エンデヘスト1642.11.17)『ディネ師宛書簡』,『省察』への反論法
376 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1642.12.7)ヴィル・ブレッシュー,ヴォエティウスへの反撃策
377 デカルトからデマレへ(エンデヘスト1643.1)ヴォエティウスの書
378 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1643.1.4)ヴォエティウスへの反撃策,空気の重さ
379 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1643.1.5)反撃策に協力依頼
380 ホイヘンスからデカルトへ(ハーグ1643.1.7)キルヒャーの『磁石』
381 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1643.1.14)キルヒャーの『磁石』
382 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1643.2.2)空気の重さを量る実験,力と速度,『哲学原理』の印刷
383 デカルトからピコへ(エンデヘスト1643.2.2)土地の購入,『哲学原理』の印刷
384 デカルトからホイヘンスへ(エンデヘスト1643.2.18)水力学
385 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1643.2.23)庭園の図面,円管からの水の放出,球の衝突と速度の変化
386 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1643.3.23)ヴァチエ神父への手紙,ヴォエティウスの動向,水の水平噴射
387 某からデカルトを介してメルセンヌへ(パリ1643.4.4)力学の三問題
388 デカルトからコルヴィウスへ(エンデヘスト1643.4.20)木星の新惑星,ヴォエティウスの著作
389 デカルトから某を介してメルセンヌへ(エンデヘスト1643.4.26)実在的性質,運動の保存,力学の三問題
390 デカルトからメルセンヌへ(エンデヘスト1643.4.26)空気の重さ,弓の射程の差異
391 エリザベトからデカルトへ(ハーグ1643.5.6/16)心身の関係
392 デカルトからエリザベトへ(エフモント・アン・デン・フフ1643.5.21)心身の関係,原初的概念,重さ

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内容説明

デカルトは730通以上の膨大な往復書簡を残したが,それらはラテン語,フランス語,オランダ語で書かれた。そのうちわが国で翻訳されているのは30%ほどであり,数学や物 理学に関わる書簡は割愛されてきた。
本シリーズ全8巻は研究者の使用に耐える翻訳を作成し,簡潔な歴史的,テキスト的な訳注を施して,基礎資料として長く活用されることを期して企画された。
17世紀において書簡の果たす役割は大きく,それは私的な文書であると同時に複数の人に読まれることを意識して書かれた。デカルトの場合,著作ではあまり触れられない心身問題や永遠真理創造説,形而上学の諸問題,道徳論など多くの哲学的問題に立ち入った議論がなされており,書簡を通してデカルト思想の細部が明らかにされる。デカルトは「書簡によって哲学する」,書簡は「知性の実験室」と言われる由縁である。
本巻では1641年から43年までの2年間に渡る86通の書簡が扱われる。この時期デカルトは「第七反論への答弁」や『ヴォエティウス宛書簡』により,〈新哲学〉のリーダーとして〈旧哲学〉と激しく論争していたが,本書はその実情を伝える貴重な記録である。また地球の運動をめぐる一連の自然学的業績が展開される。

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