ホーム > デカルトの「観念」論
内容説明
『スピノザ「エチカ」の研究?『エチカ』読解入門』によって,難解な内容を平易な叙述により見事に読み解き高い評価をえた著者が,その知見を踏まえてデカルト『省察』に正面から挑み,テキストの核心に迫る本格的な読解への手引きである.
第1部ではデカルト的観念論の特徴を,相等性と同一性,外部と内部,空間と時間などの視点から明快に論じ,分析の基盤を構築する.
第2部では,第一省察から第六省察までを『反論と答弁』『書簡』『ビュルマンとの対話』など一次文献を活用しつつ,デカルト自身の思索に忠実に解読する.
著者は,デカルトが「作用原因」という概念に独自の解釈を与え,そこから導き出される〈産出しつつある原因〉といわば同時的に存立する〈産出されつつある結果〉としての「観念」に分析の支点を据える.
〈方法的懐疑〉を遂行することによりこの観念がいかに引き出され,さらに神や物体の存在証明を通して,連続創造説,自己原因説,永遠真理被造説のもとで,いかに具体的に展開して行ったかを克明に辿ることにより,六つの省察の全貌を明らかにする.
第1部ではデカルト的観念論の特徴を,相等性と同一性,外部と内部,空間と時間などの視点から明快に論じ,分析の基盤を構築する.
第2部では,第一省察から第六省察までを『反論と答弁』『書簡』『ビュルマンとの対話』など一次文献を活用しつつ,デカルト自身の思索に忠実に解読する.
著者は,デカルトが「作用原因」という概念に独自の解釈を与え,そこから導き出される〈産出しつつある原因〉といわば同時的に存立する〈産出されつつある結果〉としての「観念」に分析の支点を据える.
〈方法的懐疑〉を遂行することによりこの観念がいかに引き出され,さらに神や物体の存在証明を通して,連続創造説,自己原因説,永遠真理被造説のもとで,いかに具体的に展開して行ったかを克明に辿ることにより,六つの省察の全貌を明らかにする.