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総メディア社会とジャーナリズム

新聞・出版・放送・通信・インターネット

総メディア社会とジャーナリズム
著者 矢野 直明
ジャンル 情報
出版年月日 2009/05/10
ISBN 9784862850577
判型・ページ数 菊判・240ページ
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり
 

目次

第Ⅰ部 「総メディア社会」とその進展
1 「総メディア社会」とは
2 メディア企業も人びとの関心も変化
第Ⅱ部 既存マスメディアの歩みと現在
3 新聞というメディア
4 新聞の機能とニュース
5 調査報道とジャーナリズム
6 本と雑誌
7 出版の現場
8 出版危機の本質
9 編集という仕事
10 ラジオとテレビ
11 多メディア化の中のテレビ
12 メディアとしての放送とその変容
第Ⅲ部 通信とインターネットの登場
13 通信と「通信の秘密」の意味
14 インターネットと通信の変容
15 電子メディアの諸相
16 総メディア社会で何が変わったか
第Ⅳ部 総メディア社会と「表現の自由」
17 「表現の自由」とメディア
18 マスメディアの混乱と「表現の自由」論の変遷
第Ⅴ部 情報通信法の構想
19 情報通信法とは
20 情報通信法のはらむ問題
第Ⅵ部 未来のメディアとジャーナリズムの試練
21 毎日新聞コラム事件の衝撃
22 メディア様式の解体と創生

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内容説明

インターネットの普及により,人々は自分の意見を世間に向けて発信できるようになった。従来はマスメディアが情報を提供してきたが,われわれはパーソナルメディア(電子メディア)とマスメディアが交錯する「総メディア」社会に直面している。
新聞,出版やテレビ,ラジオなど既存のメディアは経済的にも社会的にも苦しい局面に遭遇しているが,現実の構造変化の行方や将来のメディア像を描けない状況である。さらには歴史的にマスメディアが担ってきた民主主義の基盤である「表現の自由」とそれを社会的に行使する「ジャーナリズム」の意味も根底から問われている。
著者はメディア全体にわたる実態を分析し,新聞・雑誌と電子メディア,放送と通信などその境界が曖昧になっていることを明らかにし,立法過程にある情報通信法の課題やメディアの未来像を示す。
新聞記者から雑誌,電子メディア,大学教育など豊かな現場経験を踏まえ,未来の社会にとって表現の自由とジャーナリズムの大切さを訴えた渾身の作。メディア関係の人々ばかりでなく社会人や学生にとっても類書のない必読の書となろう。

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