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黄帝四経

馬王堆漢墓帛書老子乙本巻前古佚書

黄帝四経
著者 澤田 多喜男
ジャンル 東洋学
出版年月日 2006/08/25
ISBN 9784901654777
判型・ページ数 菊判・324ページ
定価 本体5,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

解 題

〈篇〉第一 『經法』

第一章 道  法
第二章 國  次
第三章 君  正
第四章 大  分
第五章 四  度
第六章 論
第七章 亡  論
第八章 論  約
第九章 名  理

〈篇〉第二 『經』

第一章 立  命
第二章 觀
第三章 五  正
第四章 果  童
第五章 正  乱
第六章 姓  爭
第七章 雌 雄 節
第八章 兵  容
第九章 成  法
第十章 三  禁
第十一章 本  伐
第十二章 前  道
第十三章 行  守
第十四章 順  道
第十五章 十  大

〈篇〉第三 『稱』

〈篇〉第四 『道原』

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内容説明

1973年に長沙馬王堆漢墓から大量の帛書が出土した。帛書〈老子〉には古佚書四篇が附されていた。これは版本として伝承されず未見の資料で書名も不明であったが,その後,漢書に記述がある『黄帝四経』との見方が大勢となった。既に中国語や英語で数種の註解が出ているが,わが国では初の本格的な訳註解書である。
前漢の初期に広く受容されていた黄老思想については史記にも言及され,さらに〈黄帝・老子の言〉,〈黄老之術〉,〈黄老道徳の術〉など多くの文献に見出されるが,〈黄老〉についての内実は推測の域を出なかった。
この資料により〈黄老〉〈刑名〉〈道徳〉や〈黄帝〉〈老子〉〈道徳の術〉ということばが一連のものであり,黄老思想が儒教の国教化以前の思想状況を反映しており,「黄老に基づき,刑名(法家)を主張する」(史記)ことの真意が明らかになった。
本書は平易な現代語訳,原文と読み下しの対訳,さらに詳細な註解を付して,二千数百年にわたり埋もれていた文献に光をあて,前漢期の思想と政治に深い影響を与えた黄老思想の実像に迫る画期的な業績である。

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