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フェミニスト倫理学は可能か?
著者 | アンネマリー・ピーパー 著 岡野 治子 監訳 後藤 弘志 監訳 |
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ジャンル | 哲学・思想 > 生命倫理 |
出版年月日 | 2006/05/20 |
ISBN | 9784901654746 |
判型・ページ数 | 4-6・256ページ |
定価 | 本体2,400円+税 |
在庫 | 品切れ・重版未定 |
目次
Ⅰ フェミニスト倫理学とは何か?
Ⅱ フェミニスト倫理学の歴史
Ⅲ ジェンダーの視点 男女どちらかの性に特有な道徳の倫理学
Ⅳ 男性中心的な形而上学
Ⅴ 二つの道徳
Ⅵ 回顧と展望
Ⅱ フェミニスト倫理学の歴史
Ⅲ ジェンダーの視点 男女どちらかの性に特有な道徳の倫理学
Ⅳ 男性中心的な形而上学
Ⅴ 二つの道徳
Ⅵ 回顧と展望
内容説明
フェミニズムの視点から哲学と倫理の歴史を見直すと何が見えてくるか? それはロゴス中心の男性原理を基盤にした人間理解による普遍性・客観性への強い志向であった。その反面において,特殊性・身体性・感覚,差異,そして「質料」と見なされた女性への偏見と軽視がある。
近代哲学及び倫理学研究の第一線で活躍してきた著者が,テキストを踏まえて新たな観点から従来の思想史理解の問題点を浮き彫りにし,1970年代から始まるフェミニズム思想の主要な展開を簡潔に論述することによって,フェミニスト倫理学の現代的課題を明らかにする。
単なる形而上学批判に安住せず,著者は伝統的な正義論とともに,女性が歴史的に培ってきたケアの精神を柱に据えて新しい倫理学を構想し,時代が要請する男女共生社会の可能性を示した。
明快な叙述と達意の訳文とが相俟って,本書は研究者ばかりでなく,一般社会人や学生にとっても必読の,魅力的な哲学入門になろう。
近代哲学及び倫理学研究の第一線で活躍してきた著者が,テキストを踏まえて新たな観点から従来の思想史理解の問題点を浮き彫りにし,1970年代から始まるフェミニズム思想の主要な展開を簡潔に論述することによって,フェミニスト倫理学の現代的課題を明らかにする。
単なる形而上学批判に安住せず,著者は伝統的な正義論とともに,女性が歴史的に培ってきたケアの精神を柱に据えて新しい倫理学を構想し,時代が要請する男女共生社会の可能性を示した。
明快な叙述と達意の訳文とが相俟って,本書は研究者ばかりでなく,一般社会人や学生にとっても必読の,魅力的な哲学入門になろう。