ホーム > 北朝鮮の軍事工業化
内容説明
日本帝国の植民地下にあって,北朝鮮地域における鉱工業を中心とした産業基盤の形成はいかなるものであり,さらに金日成体制下でそれらはどのように活用され,朝鮮戦争の軍事的・経済的条件を形成したのか。
今までの研究は1910年から40年頃までの分析が中心で,戦時経済は史料の制約もあり十分に明らかにされていない。また終戦から朝鮮戦争期については政治・外交面に重心がおかれ経済的な側面には光が当てられてこなかった。
著者はこれら等閑視されてきたテーマに真正面から取り組み,知られざる事実を明らかにしていく。とくに戦前の投資については内務省の調査報告と日本企業の膨大な社史を工場史・技術史の観点から分析し,ミクロレベルの投資実態を解明する。戦後については旧ソ連の未見の資料を駆使することにより,ソ連軍と金日成政権の関係を明らかにするとともに,朝鮮戦争の準備過程として経済的・軍事的側面を考察する。
従来,植民地経済論と朝鮮戦争論という別々の学問的フレームで扱われてきたテーマを統一的に解明して,研究史上の新しいページを開いた画期的業績。
今までの研究は1910年から40年頃までの分析が中心で,戦時経済は史料の制約もあり十分に明らかにされていない。また終戦から朝鮮戦争期については政治・外交面に重心がおかれ経済的な側面には光が当てられてこなかった。
著者はこれら等閑視されてきたテーマに真正面から取り組み,知られざる事実を明らかにしていく。とくに戦前の投資については内務省の調査報告と日本企業の膨大な社史を工場史・技術史の観点から分析し,ミクロレベルの投資実態を解明する。戦後については旧ソ連の未見の資料を駆使することにより,ソ連軍と金日成政権の関係を明らかにするとともに,朝鮮戦争の準備過程として経済的・軍事的側面を考察する。
従来,植民地経済論と朝鮮戦争論という別々の学問的フレームで扱われてきたテーマを統一的に解明して,研究史上の新しいページを開いた画期的業績。